猫を飼う時、フローリングや畳の上にカーペットを敷くべきか迷いました。
また、どんな種類のカーペットが良いのか?も分かりませんでした。
猫の健康、病気などのためにはカーペットを敷いた方が良いです。
でも、飼い主にとっても掃除しやすい・騒音を防ぐなどのメリットも欲しい…。
フローリング、畳、カーペット、ラグ、タイルカーペット…と色々試してきた中で、一番おすすめなのは「タイルカーペット」です。
猫を飼っている家におすすめな「タイルカーペット」について、カーペットのメリット・デメリットなどをご紹介します。
【猫を飼う】カーペットは必要?フローリングじゃダメ?
フローリングは猫の負担・怪我の原因?
「猫に限らず、ペットを飼うならフローリングはやめた方がいい」という情報を見る機会があると思います。
本当にフローリングはやめた方が良いです。
というか、「フローリングしかない・フローリングのみ」をやめてあげてください。
フローリングの上で猫がジャンプをしたり走っている姿を観察していると、爪が立てられずに滑って転んだり、変な走り方をしているのが分かります。
人間がツルツル滑る氷の上で遊ぶのと同じような感じです。
猫はフローリングの上では踏ん張れません。
変な場所に力を入れてしまうことになり、関節や骨に悪影響を及ぼします。
また、フローリング上で変な転び方をすると、大きな怪我(骨折など)に繋がる恐れがあります!
- フローリングは、猫の関節・骨などに負担がかかる!
また、マンションなど階下への騒音が気になる場合、フローリングはうるさいです。
猫のジャンプ音・ダッシュ音って響きます…。
【猫との生活】フローリングは、掃除しやすい&涼しい場所
しかし、フローリングは悪い面だけではありません。
猫の抜け毛、嘔吐などの掃除をしやすいのはフローリングです。
<フローリングのメリット>
- カーペットのように毛がからまらないので、掃除機で吸うだけでキレイになる
- 水分のある嘔吐、尿などもシミにならず、掃除しやすい
また、夏など気温が高くて暑い時期になると、猫は「涼しいな…」とフローリングに横たわったりします。
自分で温かい場所・涼しい場所を探す際、暑い時はフローリングが気持ちが良いみたいです。
【猫との生活】フローリングは残してていい
「猫を飼うならフローリングはダメ!」と聞くと、フローリング全てにカーペットを敷き詰めるべき?と思うかもしれません。
でも私は、フローリングの必要な場所のみカーペットを敷けばOK!だと思います。
猫を観察していると、走るルート・ジャンプする場所って決まっていることが分かります。
激しく運動する場所がフローリングなら、そこにカーペットを敷いてあげればいいんです。
それ以外のフローリングは、そのまま残す。
- 猫が走るルート・ジャンプする場所はカーペットを敷いてあげる。それ以外はフローリングのままでもOK!
ただ、どんなカーペットを選ぶべきなのか?というのが難しい問題なんです。
【猫との生活】おすすめしないカーペット(体験談)
【猫】畳でもカーペットは必要?
まず、畳でもカーペットは敷いた方がいいです。
経験があるんですが…畳だと猫は爪とぎします、確実に。
それだけなら許せるんですが、最悪なことに…畳の場合、嘔吐した時の掃除が大変なんです!
水分が畳の隙間に入っていく…。
「畳でも良いかな?」と思っていたのは、たった一日でした。
嘔吐した瞬間、「カーペットを全面に敷く!!」と決めました(笑)
【猫】ループパイルのカーペットは爪とぎ地獄!
畳だとしてもフローリングだとしても、カーペットは敷くべきだと思います。
そのカーペット選びですが、ループパイルのカーペットは絶対にやめた方が良いです!
カーペットには「ループパイル」と「カットパイル」という種類があります。
ループパイルだと、輪っかになっているので猫の爪が引っ掛かります!
そして、ビィーと引っ張られて…カーペットがあっという間にボロボロになります(笑)
伸びた状態を放置すると、猫が引っ掛かって怪我をしたり紐状のカーペットを飲み込んでしまう可能性があるので、定期的にハサミで切ります。
当然、カットされた部分は、穴ぼこ状態になってしまいます。
部屋全体が、穴だらけ…。みすぼらしい状態です。
私は二部屋分のループパイルカーペットを購入してしまい…心の底から後悔しました(笑)
さすがにボロボロになるスピードが速すぎるのでリビングでの使用はやめて、和室(猫部屋)でのみ使っています。
猫部屋だから仕方ない…と1年間は我慢し、次の年に、もう一枚の新しいカーペットに交換しました。
カーペットを部屋の全面に敷き直すって重労働で疲れますし、カーペットを処分するのも大変でした。
ループパイルは爪とぎ地獄になりますが、カットパイルだとボロボロになることはありません!
以前、使用していましたが2年以上使ってもパッと見た感じはキレイでした。
ペット対応になっているカーペットは基本的にカットパイルが多いです。
「カットパイルはおすすめ」と言いましたが、実はデメリットもあります。
カットパイルは、嘔吐などの掃除をするのは大変です。
大きなサイズは丸洗いできないですからね。
スプレーなどを使って、タオルでトントン…と叩きながら汚れを取るしかありません。
爪とぎ問題はクリアになっても、簡単に洗えないというデメリットがあるので…結論としてカーペットはおすすめしません。
【猫】毛足が長いラグはホコリ・毛がたまる!
おしゃれな毛足の長いラグに憧れた経験はありませんか?
私は…ついつい毛足の長いラグに憧れて購入してしまいました(笑)
緑色の芝生みたいなラグマットに、猫がゴロゴロしたら可愛いだろうな!と思ったんです。
確かに、可愛い。
でも、掃除が大変!!
ただでさえ毛足が長いラグは掃除が大変なのに、猫の毛まで追加されるので大変さも倍増です…
猫の毛だけじゃなく、ホコリ・ゴミが中まで入り込むと…掃除機で吸うだけじゃ取れません。
ベランダでバタバタ!!と叩いてから掃除機で吸って、コロコロをかける…。
数日置きに、芝生ラグの掃除するのは本当に面倒臭い!
我が家は、持ち運べるぐらいのサイズだから良いですが…大きいサイズだったら掃除が思うようにできません。
不衛生になってしまうかもしれませんね。
【猫】ジョイントマット(コルク)は噛んで食べる…やめよう
猫を飼っている家でよく使われているのが、ジョイントマットだと思います。
パズルピースみたいに、はめこむタイプ。
ジョイントマット (楽天市場▼)
ちょっと見た目が安っぽいかな?と思いますが、何と言っても手軽に買える安さが魅力です!
また、クッション性があって柔らかいので騒音防止にもなるし、猫の関節・足への負担も少ないです。
我が家も、猫のケージ下に敷いてました。
嘔吐で汚れたり、猫砂が落ちていても掃除しやすいメリットもあります。
でも、現在はジョイントマットは撤去してます。
なぜなら、ジョイントマットを猫が食べるから!!
最初は、バリバリと熱心に爪とぎをしていたんですが…気が付くと、パズル部分を食べているではありませんか!
実は、猫がジョイントマットを誤飲したという事件は頻発しているらしく、動物病院で多い事例だと言われました。
自力でジョイントマットを排出しない限りは、腸閉塞などを起こす可能性があります。
病院に連れて行くのが遅かったら、最悪、死に至るケースもあるので誤飲については注意が必要です。
ジョイントマットを噛まない猫もいるようなので、もしジョイントマットに見向きもしない猫ちゃんなら使用しても良いと思います!
我が家の猫は、ジョイントマットと同じような素材で作られた物を食べてしまい、病院へ行きました。
【猫との生活】おすすめはタイルカーペット!
【猫】おすすめはタイルカーペット!
猫を飼う部屋に何を敷くべきなのか、色々試してきました。
色々な種類を試した結果、タイルカーペットが一番良い!という結論に達しました。(個人的な意見)
タイルカーペットとは、20cm~50cmサイズの正方形になったカーペットです。
自分で組み合わせることで色々な部屋で使用することができます。
オフィスなどに使われるタイルカーペットもあれば、家庭用のタイルカーペットもあります。
素材・分厚さ・色など種類は豊富で、防汚加工されたもの、消臭加工されたもの、消音タイプなどもあります。
子供やペットがいる家庭にもピッタリなカーペットだと思います。
【猫】部分的に外せるタイルカーペットが優秀すぎる!
どうしてタイルカーペットが良いのかと言うと…一部分を外すことができるんです。
汚れたら外して洗えばいいし、古くなった場所だけ新品に交換すればいいだけ。
普通のカーペットの場合、落ちない汚れが付いてしまったら捨てるしかないですよね。
しかし、タイルカーペットの場合は汚れた部分だけ捨てれば良いので、経済的です!
新しいタイルカーペットに交換するのも、部分的だと簡単&お金も安く済みます。
【猫の嘔吐・粗相の対策】洗えるタイルカーペットがおすすめ!
我が家の猫は、定期的に毛玉を吐きます。(吐かない子もいます)
吐く場所はどこでもお構いなし。
フローリングの上で嘔吐したなら処理も楽ですが、カーペット・ラグの上なら掃除が大変です…。
でも、タイルカーペットならパカッと外して、お風呂場で洗えるんです!
水だけで洗っても良いし、汚れがひどい場合は中性洗剤などで洗います。
ただ、タイルカーペットは1枚が重たいので、雑巾みたいに絞ることができません…。
角の部分から水が落ちるように斜めに置き、乾燥させたら完了!
入浴時にタイルカーペットを洗って干しておいたり、洗面台で洗って外に干すこともあります。
【猫がもぐる対策】下にもぐれない・ズレないタイルカーペットがおすすめ!
猫がいる家でカーペットを敷くと起きる問題が「猫がカーペットの下に潜り込む問題」です。
我が家の畳の部屋を見て下さい。
興奮して荒ぶった結果、猫がカーペットの下に潜り込み、カーペットはズレてぐちゃぐちゃ…。
軽いカーペットだと、ふち部分から潜り込めちゃうんですよね。
下に潜り込んだ猫に気づかずに踏む可能性がありますし、下のフローリング・畳が傷つく可能性もあります。
また、定期的にカーペットの下に入っているなら掃除も必要です。
…猫がカーペットの下に入って、良いことなんて一つもない。
実は、畳にカーペットを敷く場合、畳用の長い画鋲で固定することができるんです。
最初は、この画鋲でカーペットを固定して潜り込みを封じ込めていました。
しかし、猫が興奮して遊んでいるうちに、この画鋲を抜いてしまったんです!(猫の執念はすごい)
もし、遊んでいるうちに画鋲を間違って飲み込んでたら…大変なことになっていました。
それからは、カーペットは固定していません。
そんなカーペットに猫が潜り込む問題は、タイルカーペットで解決します。
- タイルカーペットは重たいため、猫は動かせません。
- 50cmサイズなので、下に入り込めません。
- 裏面が吸着になっているので、ズレません。
そう、タイルカーペットの裏面は吸着になっているので猫が激しくダッシュしてもズレません!
ズレては直し、ズレては直し…という地味な人間と猫の攻防が終わります(笑)
猫がズラすのは無理ですが、人間がタイルカーペットを外すのは簡単なのも良い所。
【タイルカーペット】どこでも使えるので自由度が高い!
タイルカーペットは、家の中どこでも使うことができます。
部屋全体に敷き詰めることも可能ですし、部分的にラグのようにも使えます。
また、1枚のパーツが小さいので廊下・洗面所・キッチンなどにも設置できます。
我が家はリビング全体に敷き詰めていますが、実家では洗面所・キッチンシンクの下にマットのように設置しています。
【タイルカーペット】デメリットは?値段・重さ
タイルカーペットのメリットを挙げてきましたが、デメリットもご紹介します。
タイルカーペットのマイナス点は、値段が高いこと・カーペットが重たいことの2つです。
1枚あたりの金額が安い物から高い物までありますが…買い揃えるとなると、少々出費が痛いかもしれません。
(例:ニトリのタイルカーペットは2枚で598円)
でも、安いカーペットを短い期間で使い捨てするよりは安上がりになると思います。
3年以上タイルカーペットを使っている我が家も、まだまだ使える状態ですから!
また、タイルカーペットは重たいです。
我が家はホームセンターで購入したんですが、車から家まで運ぶのが本当に大変でした…。(店の中ではカートを使うので気にしなかった…)
タイルカーペットは、なるべく通販で注文し、玄関まで運んでもらうことをおすすめします!!
<タイルカーペット>
- 価格が高い・・・長持ちするので、結果的には安上がりになるかも。
- 重たい・・・自分で運ぶのは大変なので、通販がおすすめ。
【猫用】タイルカーペットの選び方
猫がいる家でタイルカーペットを使う場合の賢い選び方を簡単にご紹介します。
- 裏面が吸着になっているタイプ
- 洗えるタイプ
- 厚みがあるタイプ
- ペットの毛と似た色(抜け毛が目立たない)
値段が安いタイルカーペットは、ペラペラに薄いものが多いので注意が必要です。
単なるフローリング上での滑り防止のためなら薄くても良いですが、ペットの足腰への負担・騒音対策として考えるなら、ある程度の厚みがある方が良いと思います。
タイルカーペットは、「東リ」や「サンゲツ」といった有名メーカーなら間違いなしです。
猫の嘔吐を減らせることができたら…カーペットの掃除も楽になります!
我が家では、猫のごはん台の高さを変えたら嘔吐が劇的に減りました。
- 参考記事 >> 【猫】吐き戻し対策は皿の高さ!毛玉しか吐かなくなった成功例を紹介
感想
猫を飼うなら、フローリング・畳の上にタイルカーペットを敷いてあげるのが良いと思います!
家の中、全てにカーペットを敷く必要はなく、猫が走る場所・ジャンプする場所などを選ぶと安心です。
猫にとって安心なタイルカーペットは、飼い主である人間にとっても掃除・騒音・もぐり込みなどでメリットがあります。
猫と人間が心地いい暮らしを送るために、これからも色々と試行錯誤していこうと思います。
ありがとうございます。