ゆうきYUKI
ある日、猫砂(トイレ)を見ると薄いピンク色の砂がありました。
「砂が赤いのは、もしかして血尿が出たってこと?」
猫の尿がいつもと違ったため、嫌な予感がしました。
- 毎回血尿が出ているわけではなく、出たり出なかったり。
- 色は赤というより薄ピンク。
数日、様子を見ても血尿が続いたので、動物病院へ行ってみました!
猫に血尿が出る原因って何?ストレス?病気?(膀胱炎・尿路結石)
我が家の猫(メス)が体験した血尿は、何度も繰り返すため根気強く様子をみる必要がありました。
血尿が出て焦った我が家の行った治療、エサ(療法食)、その他気を付けること…についてご紹介します。
猫が血尿!出たり出なかったりだけど…
【猫】どんな血尿?薄いピンク色
猫のおしっこに「血が出てる」と気づいたのは、猫砂の色がいつもと違ったからです。
ほんの少しピンク色になって固まっている砂がありました。
それだけでは血尿だという確信が持てなかったので、猫砂の上にペットシーツを敷いてみました。
(元々、ペットシーツでもトイレができるようにトレーニングした時期があり、おしっこならシーツの上にできます。)
すると、ペットシーツに血尿を確認することができました!
血の写真なので、ご注意ください。▼
おしっこ全部が血尿ではなく、一部に血が混じっているように見えます。
尿の最初なのか最後に少し血が出ているのかな…と感じました。
また、ペットシーツにし損ねた血尿も確認できました。
血の写真なので、ご注意ください。▼
ペットシーツに吸収されていないので、血尿がはっきり分かります。
鮮明な赤ではありませんが、確実に血尿。
トイレに入る毎回が血尿ではなく、血が出たり出なかったり…。
これはどういうことなんだろう??
猫のトイレチェック!健康な尿って?
血尿パニック以降、我が家では猫砂+ペットシーツを必ずセットするようになりました。
猫砂も、よく確認すれば血尿に気づきます。(色が明らかに違う部分がある)
しかし、より早く!確実に!異変に気づくためにはペットシーツが必要だ!と感じました。
そのため、トイレ2個ともにペットシーツを毎回セットしています。
猫の体調を確認する上で、毎日のトイレチェックは大事です。
猫は不調を飼い主に隠しがちです。
もちろん不調があっても言葉で伝えることができません。
そんな猫の体調を確認するのに、おしっこが重要なんです!
尿の色・ニオイ・回数・量などを確認することで、病の早期発見に繋がります。
どんな点に気を付けてトイレチェックすべきなのかご紹介します。
- 量・・・普段と同じ量か?
- ニオイ・・・猫の尿は濃縮されているのでキツイ。普段と同じ?
- 色・・・尿の色は濃い黄色か?(血尿?)
キラキラ光る結晶が混じっていないか?(尿石?) - その他・・・何度もトイレを往復していないか?(頻尿?)
トイレ前後、ソワソワして落ち着かない行動がないか?
排泄時に鳴いていないか?(痛み?)
トイレ以外で粗相していないか?
血尿に気づいた後、猫を注意深く観察してみました。
すると、猫の様子がいつもと違うことに気づきました!
血尿が分かりやすかったから最初に気づいただけで、他にも変化があったんです。
- 量・・・トイレ回数が4回以上に増え、少ない量の尿を何度もする。
- ニオイ・・・あまり変化はない。
- 色・・・血尿がたまに混じる。結晶などは見えない。
- その他・・・何度もトイレに出たり入ったりしている。
トイレ前後に興奮している(子猫の時からなので通常通り)
排泄している最中、小さな鳴き声を上げる。(今までにない)
粗相はない。
「症状は血尿だけじゃない!」と気づいたため、すぐに動物病院へ連れていきました!
猫は膀胱炎・尿路結石になりやすい!
猫は泌尿器の病気になりやすい動物
猫は、泌尿器の病気にかかりやすい動物であると言えます。
猫の祖先は乾いた地域で暮らしていたため水をあまり取りません。
水分摂取量が少ないために濃い尿が出てしまい、それが腎臓・膀胱などに負担をかけてしまい病気になるのです。
血尿の原因①ストレス
血尿が出る原因の1つにストレスが考えられます。
猫は繊細な動物なので、ストレスを感じると体に顕著に表れてしまいます。
引っ越し前後、お客さんが家に来た後、夏や冬の温度変化などストレス要因になる事柄は多くあります。
猫に血尿の症状が出たら、「何かストレスになるようなことがあったかな?」と思い返してください。
今後、そのストレスの素をなくしてあげないと症状は改善しません。
症状が治まってもストレスの原因がある限り、再発する可能性もあるのです。
血尿の原因②頻尿
猫のおしっこは、一日に2~4回が通常の回数と言われています。
我が家の猫は、通常なら2回です。
しかし、血尿が出ている期間は4回程度おしっこをしていました。
4回ならば問題ない範囲ではありますが、普段2回しかおしっこをしない猫が倍の4回というのは…頻尿ですよね。
水の摂取量を増やすとトイレの回数が増えることがあります。
それは単に、水分摂取量が増えたため外に出す回数も増えているだけです。
それなら問題ありませんが、飲水の量が増えていないのにトイレの回数だけ増えるのは不調のサインかもしれません。
膀胱炎や尿路結石(尿石症)の病気になると頻尿という症状が出やすくなるので注意が必要です!
- 猫のおしっこ回数は、1日に2~4回
血尿の原因③膀胱炎
血尿がでる猫の病気で疑われるのは、まず「膀胱炎」です。
膀胱炎の症状として、残尿感があるため何度もトイレに入ることが挙げられます。
尿に血が混じって赤くなったり、ニオイがきつくなります。
猫が膀胱炎になってしまう原因は、多くのことが考えられます。
<猫の膀胱炎 原因は?>
- 細菌感染(トイレの環境が清潔か?)
- ストレス
- 突発性膀胱炎(原因不明)
- 結石や結晶が尿路にできた
結石や結晶ができるのは尿路結石(尿石症)となります。(次で説明)
血尿の原因④尿路結石
排泄すべきミネラル物質が体内にたまって結晶化する病気が、「尿路結石(結石症)」です。
下部尿路疾患と言ったりもします。
ミネラルが砂や石のように固まると、尿道に詰まって炎症を起こしたりおしっこを詰まらせます。
尿道が傷つくことで血が出てしまうのです。
また、石が詰まって尿ができなくなると毒素が体内にたまり「急性腎不全」・「尿毒症」などで命を落とす危険もあります。
- 血尿
- 頻尿
- 排尿痛
- トイレ以外での粗相
獣医さんが言うには、「尿路結石(尿石症)はオス猫に多い」とのことです。
オス猫は尿道が長いため、石や結晶が詰まりやすいそうです。
メス猫の場合は、トイレをする距離がオスよりトイレに近いため細菌感染してしまう場合があるそうです。
我が家の猫はメスなので、特にトイレの清潔さには気をつけなくちゃいけないな…と思いました。
獣医さん「細菌感染かな? でも、結晶みたいなものも見えます」
病院で診察してもらいましたが、はっきりした病名・原因は特定できませんでした。
ペットシーツを確認する限りではキラキラした結晶が尿に混じっているようには見えませんでしたし、レントゲンを撮っても結石は見えませんでした。
ただ、少しキラキラしているような結晶らしきものがレントゲンで見えるので尿路結石(尿石症)の可能性がある、とのこと。
血尿は繰り返す猫が多い!治療法は?
【猫の血尿】治療法・薬
猫の血尿で通院して感じたのは、血尿の原因や病気を特定するのは難しい!ということです。
異物を飲み込んで体調不良になった…などは分かりやすいですが、血尿の症状は何が原因なのか判断しにくい。
(異物を飲み込んだ症状・対策 >> 【猫が異物を食べた】 症状と治療、誤飲を防ぐ対策の実体験を紹介!)
我が家の猫の症状は軽かったので、「薬+療法食+水を飲ませる」で血尿は改善しました!
しかし、「原因は○○です」「血尿が出た病名は○○です」と確定されることはありませんでした。
何か1つの原因かもしれないし、複合的な要因で血尿が出たのかもしれない…そんな曖昧なまま、治療をしました。
(大きな結石が尿道に詰まっているため手術…などになれば話は別だと思います。我が家は軽い症状だったからだと思います。)
我が家の猫に関して言うなら、メス猫なのでトイレをする時に細菌感染してしまった可能性があります。
定期的にトイレを丸洗いしていますが、猫の体調によっては感染しやすい時があったのかもしれません。
細菌感染は抗生物質を飲むことで症状が改善します。
実際、抗生物質をもらって飲ませると血尿は止まりました。
そのため「うちの猫は細菌感染だったのか! 尿路結石じゃなくて良かった~」と安心したんです。
しかし、それから10日後ぐらいに再び血尿が出ました。
細菌感染していたのかもしれませんが、他の理由もあったようです…。
また、一日に何度もトイレに入っていたので膀胱炎の可能性もあります。
これは、レントゲンに写っていたように結晶が原因と考えられます。
結晶があるということは尿路結石(尿石症)という病気。
【尿路結石】餌(エサ)を療法食に変える
尿路結石(尿石症)の治療は、結晶を溶かすことです。
ミネラルが結晶化するので、マグネシウム(ミネラル)を制限した餌(フード)に変えます。
こういった下部尿路対応フードは、マグネシウムとカルシウムをコントロールするだけでなく結晶・石を徐々に溶かしてくれます。
※ 療法食とも言われます。
プリスクリプション・ダイエット 療法食 猫用 CDマルチケア チキン(Amazon▼)
結晶を溶かすには1~2か月程度かかると言われたので、すぐに療法食を買いました。
実は、血尿が出なくなってから下部尿路対応フードをやめたことがあるんです。
療法食って値段が高いし、長毛猫なので毛玉ケアしてくれるフードに戻そうと思ったんですよね。
…そしたら、血尿が出ました!再び!
泌尿器系は長引いたり繰り返す、とは聞いていましたが…まさか我が家の猫が再発するなんて!
再発した時点で、やはり結晶・結石が原因なんだろうと確信しました。
ここでようやく、血尿の原因が分かった気がします。
それからは、結晶・結石のための療法食を続けています。
ヒルズの療法食(CDマルチケアコンフォート)には、2種類の味があるので交互に買ってます。
- 魚 >> 【療法食】 プリスクリプション・ダイエット キャットフード c/d マルチケア 尿ケア フィッシュ 4kg
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血尿が出たり出なかったりすると、「時々しか血は出てないから大丈夫だろう」と考えてしまいがちですが…血尿が出た時点ですでに尿道が傷ついています。
放置すると結晶が結石になり、結石が大きくなり尿道を完全に塞いでしまいます。
血尿は、猫の体からのSOSだと捉えて治療してあげるべきだと思います。
血尿が出たら猫に水を飲ませる習慣をつける
水を飲まない猫は多いですが、「猫って水を飲む量が少ないんだねー」程度にしか考えていませんでした。
水を飲まないことで尿が濃くなり、結晶・結晶ができやすくなるなんて知らなったのです。
しかし、知らないでは済まされませんよね。
猫の水分摂取量を基準に、我が家でも水を飲む訓練をしました!
色々な方法を試した結果、飲む水の量が増えました!
ごはん(餌)を下部尿路対応フードの療法食に変えた要因もありますが、水の量が増えてからは血尿が出ていません。
私が試した、猫に水を飲ませる方法をご紹介しています。▼
【猫】水飲まない時の対策!一番効果があった飲ませ方は?感想
猫の血尿が出てから、ごはん(餌)、水、トイレなど色々なことを気を付けるようになりました。
我が家の場合、血尿は尿路結石(結石症)が原因だと思いますが、理由は1つじゃないかもしれません。
ストレスや細菌感染でも血尿がでる可能性があるなら、飼い主は多くのことに気を配ってあげる必要があります。
特に、結晶・結石が原因で血尿が出たならそれ以上は悪化させずに治療する必要があります。
下部尿路対応フード(療法食)に切り替え、水をたくさん飲ませることで、現在のところ、再発していません。
(ただし、途中で療法食をやめると血尿が再発しました…)
猫は泌尿器系の病気が多い動物なので、普段のトイレチェックを習慣にして健康に気を付けてあげようと思います!
ありがとうございます。